パンジーとビオラ

こんにちは。冬色の園内で目を引く色彩、公園の花壇や、お家の玄関先でもこの時期欠かせないのがパンジーとビオラ。二つの違いは園芸的な区分けで、花の大きさの違いだそうです。5㎝以上がパンジー、4㎝以下がビオラとするのが一般的のようです。学名はどちらもスミレ科のビオラ(Viola)です。

ビオラは世界中の温帯に400種以上が自生し、日本にも60種近くの野生種があります。タチツボスミレやスミレなど一度は春の野山で見たことがあるのでは。

 

パンジーやビオラとして流通しているのは、もともとはヨーロッパや西アジアの野生種ビオラViola(以下V.と略)tricolorやピレネー原産のV.cornutaから長い時間かけて交配・選抜されて作りだされてきたものです。

V.toricolorはイギリスではハーツイーズ(heatsease)の名で長く栽培されて親しまれ、シェークスピアなどの作品にスミレとして登場しています。黄色と紫の小さな三色スミレで、今の園芸種にもその面影が連綿と引き継がれています。

最近ではV.cornutaの血を引く、細長く尖った花弁を持つ園芸種もよく見かけるようになってきました。(写真は園芸種のビオラ‘バニーガール’)

園内の花壇のスミレたちもよく見ると、それぞれ違った顔をしていて、興味深いです。

お散歩の際には、足を止めて、ご覧になってみてくださいね。

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