本日は、NHK「趣味の園芸 野菜の時間」の講師で、農学博士の木村正典氏をお迎えして「地球と人にやさしい土作り」を開催しました。
土壌は、生態系を考える上で欠かせない存在です。
土壌中には数多の微生物が生息しており、その微生物を抜きに生態系の循環を語ることはできません。
有機栽培は、この循環機能を利用した農法であり、石油由来の化学物質を使用しない栽培方法であることを、図を交えて解説していただきました。
また、木村先生がお勧めする農法として、生きた草でマルチングする「リビングマルチ」という手法をご紹介いただきました。
雑草の根周辺には良い菌がたくさんおり、草刈りをする際は根を残してカットすることで、土壌が豊かになるとのお話を熱弁していただきました。ただ、農作物以上に背丈が大きくなると、生育を阻害してしまうため、短く刈るか踏みつけるとよいとのアドバイスもありました。
驚いたことに、この「リビングマルチ」を実施すると、雑草が地下の水を吸い上げるので、地面が乾燥しなくなり潅水の頻度が激減(先生の畑では潅水したことがないそうです!!)とのお話には、多くの参加者が息をのんでおりました。
講演後も、多くの質疑が飛び交い、皆さん興味津々のご様子でした。
木村先生の今後の予定は次の通りです。
8月17日(日):雑草を活用する
10月19日(日):秋冬野菜を育てる
12月21日(日):自分で剪定する
2月15日(日):軟化して育てる
定員を上回るお申し込みが予想されますが、開催日の前日や当日にキャンセルが出ることがあります。
抽選に漏れた場合も、前日か当日の朝にお申し込みのページをご覧ください。
申し込みをしたが、後日受講できなくなった方は、ご自身のマイページにてキャンセルをしてください。
1人でも多くの方が受講できるように、譲り合いの精神でお願いします。
ご参加になった皆さん、お疲れさまでした。
木村先生、ありがとうございました。