もうすぐ‘立春、厳しい寒さもかすかながら緩み始めている、花菜ガーデンです。
遠目には、枯葉色にしか見えない園内で、美しく咲いているのがクリスマスローズと呼ばれるヘレボラスです。
特に原種の【ヘレボラス・ニゲル】とその交配品種は、今まさに見頃になっています。
咲き初めの純白から徐々にピンクの色が乗る姿は、本当に美しいです。
当園にはニゲルの選抜種(写真はHGCパウロ)とともに
ニューハイブリットと呼ばれる原種間交配の品種も揃っています。
ニゲルとリヴィダスの交配種である‘スノーダンス’はその色合いが独特です。
オリエンタリスの血を引く在来種とニゲルの交配種の‘パラデニア’は、花茎が長く花も大きめです。
あと少しでの開花ですが、うつむいた首筋に入るほんのりとしたピンクの模様の美しさ、一見の価値があります。
同じオリエンタリス系とニゲルの交配種の‘スノーホワイト’はまた違った風情です。
中心に入る淡い緑色が優しい雰囲気です。
同じく緑がかった花が咲く‘アイスブレーカーマキシー’はニゲルとアーグチホリウスの交配種です。
開花はこれからですが、たくさんの蕾が上がっています。
花の大きな(ニゲルと在来種の交配種)‘氷の薔薇ホワイト’もこれからです。
他にも葉も美しい‘エリックスミシー’や‘バレンタイングリーン’なども控えていますので、随時ご紹介しますね。
そうそう、2月5日(土)~2月13日(日)の予定でクリスマスローズ展も開催されます(詳細は‘展示会’をクリック)。
隣のサルビア園内にある【シナマンサク】や【マンサク】の花もすこしづつですが、開花が進んでいます。
三日月山のっ【ウメ】も紅と白、それぞれの花が目立つようになってきました。
花の見ごろではありませんが、植物の冬姿も味わいがあります。
一見、手入れをしていないように見えますが、意図してのこと。
寒さからちゃんと株を守っているのです。
寒さが苦手なサルビアたちには、足元の腐葉土の毛布だけでなく、稲ワラで作った防寒着も着せています。
春になれば、切り戻したり、取り除かれるので、冬ならではの景色です。
最後にもう一つ、あまりにかわいい姿たったので写真をパチリ。
チャペックハウスの金魚池の水生植物のコンテナです。
枯れたアイリスの古葉を見事に編み込んでありました。
この時期ならではの風景をぜひ、お楽しみください。