小さな秋~綿と茶~

吹く風も涼やかになり、稲穂も黄金に輝いています。

秋色の花壇の花々が目に付く花菜ガーデンですが、菜園の片隅にも秋の訪れが見て取れます。

キッズファームの畑にはいつのまにかい【ワタ】が実り、ほわほわとした綿毛(種子毛)が顔を出しています。【ワタ】Goscypiumはアオイ科ワタ属。(アオイ科らしい花の写真を撮り損ねてお見せできずにごめんなさい。)アジアや中南米にルーツがあり、本来は多年草ですが日本では越冬できないので、一年草扱いです。

この綿毛を撚って作られるのが木綿糸ですね。

キッズファームにあるのは【西洋ワタ】で実が上向き。綿毛が茶色の品種もあります。綿毛はやや長め。

【和ワタ】と呼ばれる日本で古くから栽培される品種は実は横向きで、綿毛は短いそうです。来年は両方育ててみたいですね。

こちらは花菜ガルテンの【チャノキ】の花。そう、お茶の木です。Camellia sinensis ツバキ科ツバキ属、中国原産の常緑樹。新芽を摘んでお茶にしますね。

同じ木に実もなっています。去年咲いた花が今、実になるので、咲いている花が実になるのは来年ということですね。熟すと割れて黒いツヤツヤした種が顔を出しますよ。

お茶も木綿も、日本人にとっては古くから生活に根ざした植物ですが、意外と素顔は知らないかもしれませんね。

花菜ガーデンでじっくりご覧になってみてはいかがでしょう。