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春の妖精〜スイセン〜

掲載日 2018年3月9日

こんにちは。

昨日からの雨がやっと上がりました。
植物の芽出しに必要な水は、充分すぎるほど天から頂きました。寝ぼけまなこのカエルがあわてていたかもしれません。

雨上がりの園内を歩くと、スイセンの花が急に目立つようになっていました。花芽はずいぶん見えていたのですが、水と温度が充分になりグッと背丈が伸びて咲き進んだのですね。

スイセンと言えば、そうそうギリシャ・ローマ神話にゆかりが深いのでした。いつかそのお話をと、以前のブログでお話ししていたの思いだしました。

スイセンは漢字で書くと水仙、英名はDaffodils(フォークソングに七つの水仙=seven daffodelisって曲がありましたね)学名はNarcissus(ナルキスス)ヒガンバナ科スイセン属の総称です。

この【ナルキスス】が神話の美少年の名前です。水面に映る自分の姿に恋して(手を触れようとすると姿が消えてしまうので)かなわず、やつれ果てて岸辺で一本の花に変わったとされています。

鏡の自分の姿にウットリする「ナルシスト」の語源なったことはよく知られていますね。

女神に‘最初に目にしたものに恋焦がれて決してかなわぬ’呪いをかけられてしまったからなのですが、それには前ふりがあって、この美少年が慕い寄る女性たち(女神に仕える侍女たち)にすげない態度を取り続け、その中の一人(おしゃべりを咎めだてされて別の女神に話すことを封じられ、‘相手の最初の一言を繰り返すことしか出来ぬ’呪いをかけられてしまっている)へのとりわけひどい仕打ちがありました。

彼女がいつも物陰からそっと見つめる視線に‘きみはだれ、姿を見せて’(彼女は‘君は誰…君は誰…としか答えられないので)逃げる、それを彼が追い、彼の懇願に姿を見せたとたん‘なんだ君か、あっちへ行け’と冷たくされて、とうとうやつれ果てて声だけの存在になってしまったのです。

彼女の名は【エコー】そう、英語の木霊(こだま)の語源です。

スイセンが俯(うつむき)加減で水辺に咲く姿が、水面に映った自分の姿を見ているように見えたのでしょうね。水仙という漢字もその植生にふさわしい気がします。

そんなエピソードを思いながら、スイセンの花を見ていくとまた違った風に見えるかもしれません。

Salis

*スイセンは花の形で区分されているので、それも含めて今咲いている園内の品種を場所も合わせてご紹介します。

写真上から順に。

【ラインベルト・アーリー・センセイション】ラッパ咲き(Trumpet)系。極早生品種。尾根見池周り。

【アイス・フォリス】小カップ咲き(Small cupped)系。クリスマスローズ園外周・尾根見池周り。

【セイルボード】ジョンキル(Jonquil)系。尾根見池、ラクウショウ下。

【グランド・ソレドール】房咲き(Tazatta)系。触れん土ファーム。日本水仙と同じルーツです。

【テタ・テート】シクラメン咲き(Cyclamineus)系。双子山裾、南面。



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