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春の妖精〜Spring ephemeral〜

掲載日 2018年3月2日

こんにちは。

今日も気持ち良く晴れて、柔らかな陽ざしの中を散歩したくなる日になりました。

昨日の朝の雨で、たっぷり水分をもらった園内は、そこここで緑の色が急に目立ち始めました。
早春のこの時期、植物たちが目覚めて次々と芽吹くのに出会う度に、ドキドキとときめくのは私だけではないと思います。

中でも春早くに花を咲かせ、夏までに葉を広げ、光合成して地下に養分を貯め、夏以降は地上部が消えて次の春を待つ多年草(宿根草と球根)を呼ぶ名があります。

Spring ephmeral(スプリング・エフェメラル)、直訳すると〜春の儚(はかな)きものたち〜という意味でしょうか。‘春の妖精’と意訳されて雑誌などで紹介されています。

当園では昨秋、春の球根ミックス花壇と銘打って、3か所に約12万球の球根を植えつけました。その内の1ヶ所、尾根見池の東岸のラクウショウ(落羽松)の木の下に春の妖精の名にふさわしい小さな球根たちが芽吹き始めています。

もともとあったイングリシュブルーベルに加えて、チオドノクサ・小さなスイセン・ムスカリ・アリュウム・バイモ・プスキニアなどです。白と青を基調とした色の構成になっているそうで、最盛期にはラクウショウの黄緑色の新芽と相まって、それは美しい様子になると思います。とても楽しみです。

その出芽の数々の中で、すでに花茎を伸ばしてすっくと立ち上がり蕾をのぞかせているものを今日はご紹介しましょう。

和名はアミガサユリ、漢名の【バイモ(貝母)】が一般的かもしれませんね。学名はFritillaria verticillata var.thunbergii.
中国原産で漢方薬(鱗茎)として古くから知られていましたが、実物の渡来は江戸時代の享保年間とされています。同じユリ科のフリチラリア属に高山に咲く【クロユリ】があります。和名の由来は花びら(花被片)の内側に見られる紫色の模様が網目状であることから。

古風な日本美人を連想させるほっそりとした立ち姿で、細い葉と葉よりも色の明るい黄緑色がかった花がややうつむいて咲くのが奥ゆかしさを感じさせます。私はこの花が大好きなのですが、特に細い葉先がところどころクルンとカールするのがキュートで見つけると胸がキュンとします。

日本の気候にも合うので、落葉樹の下草としてお庭に植えるのもお勧めです。

尾根見池の植栽エリアには巡回できる小道も作ってあるので、機会があったら是非そばでご覧になってみてください。このまま順調に季節が動いていくなら、3月中旬にはバイモは見頃になるのではと思っています。そのころにはチオドノクサやプスキニアの花たちも追い付いているといいですね。

Salis

写真1枚目は今の尾根見池周りの様子。手前は早咲きのラッパスイセン‘アーリーセンセイション’
写真2枚目は池の縁の球根エリアの出芽の様子。背丈が出ているのが【バイモ】
写真3枚目【バイモ】のup。よ〜く見ると蕾がわかるのですが…。



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